法律相談を利用して検討すること

多くの方にとって、弁護士に事件を依頼することは一生に一度あるかどうかの出来事でしょう。実際にどのようにして法律事務所を探し、どのように弁護士に依頼すればよいのでしょうか。これは決して難しいことではありません。
どの法律事務所も、まずは法律相談が入り口になっていますが、それは、単にアドバイスを受けるだけでなく、依頼する弁護士を探すための方法でもあります。法律相談を利用して、どのような方針で、どのような費用で、どの弁護士、どの法律事務所に依頼するかを十分に比較、検討して決めればよいのです。
皆さまにはどの弁護士に依頼するかは選ぶ権利がありますから、たった一回の相談だけでその弁護士に依頼する必要はありません。

相談してみて分かること、方針や人柄など

法律相談をすれば、その弁護士の人柄、考え方、事件に対する姿勢、依頼した場合の進め方(方針)、そして費用、更には法律事務所としての対応が分かります。そのうえでご依頼になるかを検討すればよいでしょう。

例えば、ある弁護士は有名で、経験もあるけれども、あまり丁寧な説明まではしてくれない、ほかのある弁護士はまだ若いけれども、とても親身になって話を聞いてくれて、熱心にアドバイスをしてくれる。ある法律事務所は費用は安いけれども、ちょっと事務的、ほかのある法律事務所は費用はそれより高いけれども対応が丁寧などあるかもしれません。
そのうえで、どのような点を重視して依頼をするか、最終的にお決めになれば、依頼した後になって後悔するような危険は大きく下がります。

バランス感覚が大切、ただそれをどこまで重視するかは人による

事件を適切に解決するためには、たくさんの利益に配慮するバランス感覚が重要です。
例えば、債務問題はその債務から解放することによる債務者の利益のほか、それによって不利益を被る債権者の立場にも配慮して目的を実現しなければなりません。刑事事件の弁護も同じで、被害者の方の権利や心情に配慮した振る舞いをしなければ、支持は得られません。そういったことに配慮して初めて、本当の解決に至ります。逆に配慮のないプロセスは、往々にして新しいトラブルや問題を招くものです。
当事務所の弁護士としては、このバランス感覚をとても重視しますが、ただ、それをどこまで求めるかは、相談者の方によって様々であり、それで良いのではないかと思われます。

事件の適切な解決に向けて、弁護士の選び方

どの弁護士に依頼するかは本当に大きな決断です。それだけの決断をなさるには、適切な解決に向けて誰に依頼するか、という視点を忘れないでください。そして、ご自分に合った弁護士に依頼するためにも、すぐに依頼するのではなく、何度か法律相談を受けて、そのうえで自分のための弁護士を選任するようにしていただければと考えます。